我が家は、薬は必要以上に使わない方針、自己治癒力や免疫力を大切にする考えで生活をしています。
3人の子どものうち、4歳の第二子はアレルギー体質です。
(他の2人はアレルギー無しです)
2歳の冬に風邪をきっかけに喘息の発作が起こり、本人は呼吸がかなり苦しそうな様子で病院に行きました。
診断の結果は小児喘息。朝晩のステロイド吸入の治療を始めることを医師に勧められました。
息子のアレルギー歴。
乳児湿疹:生後3ヶ月頃から、10ヶ月ごろまで重度の乳児湿疹。ステロイドは使わず、成長とともに良くなり、一歳の誕生日には綺麗な肌の状態になっていました。
現在もアトピーは無しです。
当時効果のあったオートミール風呂についての記事。
食物アレルギー:
非加熱の卵や牛乳を食べると、口の周りが赤くなる食物アレルギー症状があります。(料理の中に卵や牛乳を加熱して加える場合は大丈夫な様子)
その他、オーガニックではない安いバナナを食べると口の周りが赤くなるなど、農薬や添加物に反応しやすい体質のようです。息子の食事は気にかけています。
吸入ステロイドについて
その後、喘息について色々と調べました。かつての乳児湿疹の時も、病院に受診したら当然のようにステロイド剤を塗ることを勧められましたが、拒否して自然治癒しました。でも、今回の喘息は呼吸の問題なので命に関わります。医師の言うことに従ってステロイド吸入を毎日やるべきだろうか?と迷いました。
でもステロイドというのは、表面的に症状を抑える対症療法であって、根本的な解決にはならないのでは?という疑問や、毎日長期的に続けた場合の身体への悪影響が心配でした。
現在の小児科のガイドラインでは喘息治療に毎日のステロイド吸入が基本治療らしいので、大半のお医者さんはそれを勧めますし、安全な方法だと言われています。しかし、ステロイド吸入の長期使用による副腎皮質機能の低下の可能性を指摘するお医者さんも少数派ですが存在します。
参考: ステロイド吸入には副作用は無いと言われた方多いと思います。本当にそうでしょうか?
http://www.myclinic.ne.jp/satoshouni/pc/free9.html
ステロイド吸入は、私にとって納得のいく喘息治療法ではありませんでした。発作の時に短期的に使用することがあっても、副腎皮質への影響を考えると毎日長期的に使うべきものではないと感じました。ステロイド以外の方法で喘息治療をしている医師を探しました。
ステロイド吸入を極力使わない方針のお医者さんの元で治療しています。
その後、自分の考えと合った方針のお医者さんを見つけ、現在治療を受けています。具体的な病院名はプライバシーに関わるのでブログ上では伏せておきます。
食事療法:
乳製品とお砂糖を極力摂らない。
小麦粉もなるべく控える。
基本的な治療:
漢方薬1日2回:
3種類の漢方薬を、子ども向けに量を少なくして分包してもらっています。
補中益気湯(ホチュウエッキトウ): 胃腸を整えて元気を養う薬
柴陥湯(サイカントウ): 胸の痛みや咳を鎮める薬
麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ): 気管支を広げ、また痰を出しやすくして呼吸を楽にする薬
分包すると、湿気で粉末が固まりやすくなるのが難点ですが、ジップロックなどの密閉できる袋に入れて湿気対策しています。
漢方は苦味があり子どもがそのまま飲むのは難しかったため、野菜果物ジュース(砂糖不使用)に混ぜて飲ませています。
漢方薬を継続的に飲むことで体質改善を目指しています。
必要に応じて:
インタール
強い発作時には吸入ステロイド:
パルミコート
吸入器について
高価なので迷いましたが、家で吸入できるように吸入器を買いました。喘息は特に夜に発作が起きることが多く、吸入機を持っていない時は救急外来に行くべきか迷う場面もありましたが、吸入機を買ってからは万一の時も安心感が持てるようになりました。(最近は治療の成果もあって、大きな発作はほとんど減って出番は少ないですが)
我が家の購入した吸入器は、オムロンのメッシュ式ネブライザですが、うちが買ったものよりも既に新しいモデルが販売されているそうで、Amazonのリンクを貼ります。我が家は購入時に調べた際に一番安かったAmazonで注文しました。
オムロンのメッシュ式の吸入器を選んだ理由は、病院で勧められていたこと、動作音が静かで子どもが寝ている時も吸入できる点が良いと感じたからです。他の吸入器を買ったことがないので比較はできないのですが、コンパクトで使い勝手が良くて私は満足しています。
ちなみに息子は吸入は大嫌いで、毎回とても嫌がります。口の周りにモクモクと薬剤の煙がかかるのが不快なようです。吸入中に動画を見せたり、寝ている間に吸入させてみたり、試行錯誤しています。
その他:
ホメオパシーの生理食塩水(4種類)を0.5mlずつ取って混ぜて吸入
TとDは色々な種類の咳に対応
TRは免疫力アップ
Detoは解毒
環境整備:
ダニ対策の環境整備もしています。(忙しい時は掃除機かけられない日もありますが。できる範囲でやってます)
・掃除
・ぬいぐるみ撤去
・寝具をダニが発生しにくいものに変える、など。
過去記事。
以上、自然育児に関心がある方向けに記事を書いてみました。
ここで紹介した治療法は、あくまでも息子が主治医の先生に指導してもらったものなので、参考程度に留めておいてください。実際の治療はご自身の主治医の先生に相談しながら進めてください。喘息は一歩間違えると発作で死に至ることもある病気なので、自分で判断するのは危険です。
その後の息子の経過
息子のその後の経過ですが、発作の頻度は減って、程度も軽くなってきましたが、まだ完全に症状がなくなったわけではなく、数ヶ月に一度少しゼイゼイすることもあります。本人は普段はとても元気に成長しています。
漢方薬を継続的に飲むのは親子ともども根気がいりますが、いつか良くなる日を目指してマイペースに取り組んでいきたいです。とはいえ、頑張りすぎるのも私にとってストレスになってしまうので(特に食事や掃除など、神経質になればキリがないのでしんどくなります)、このくらい頑張ればいいかなと自分の中で線引きもしています。長期戦になるでしょうから、気を長くして取り組んでいきたいです。