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4人育児中のママのブログ。自分の実際に体験したことを記事に綴ってます。

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赤毛のアンの旅。自分が30代になり、モンゴメリの人生について思いを馳せる

私は「赤毛のアン」が好きでプリンスエドワード島に2回行ったことがあります。

1度目の旅は独身最後の夏に1人旅。

 

2度目の旅は、アメリカ在住中に、夫や子どもたちと家族で行きました。「アン」そのものよりも、作者モンゴメリの人生や生き様に思いを馳せる旅になりました。自分自身が30代になったこと、結婚や出産を経て感じ方が変化したことが大きかった気がします。

 

ルーシー・モード・モンゴメリ赤毛のアンシリーズで大ヒットした女流作家です。モンゴメリは自身が育った故郷、カナダのプリンスエドワード島を舞台に沢山の小説を執筆しました。

 

赤毛のアン」は、作者の自伝的要素が強い作品です。アンは孤児でしたが、モンゴメリは幼い頃に母親が病死して、厳しい祖父母の元で育ちました。孤児ではないけれども、愛情に飢えて育った少女でした。「赤毛のアン」は、アンを通して周りの人たちが幸せになっていく愛に満ちた物語ですが、それは作者の願望の投影ともいえます。

 

私は旅行中、島の中の「赤毛のアン」の数々の観光スポットを訪れました。モンゴメリの生家、グリーンゲイブルス、モンゴメリの墓、モンゴメリの親戚のお屋敷で彼女が結婚式を挙げた場所… などなど。この女性は当時の島の社会の中で、どんなことを感じて生きてきたんだろうか、果たして幸せだったんだろうか?と、問いながら考えました。

 

赤毛のアンは日本で大人気なので、モンゴメリについて書かれている本やブログの文章は山ほどありますので、モンゴメリの生い立ちの詳細はここでは触れませんが…

 

当時の社会で、女性が本をたくさん書き続ける努力って、生半可なものではないと思うのです。

彼女は独身ではなくて、牧師の妻であり、二人の男の子のお母さんでもあったわけで、それこそ多忙を極めていたはず。それでも作品を書き続けた原動力は、小説を書くのが好きだから、というのももちろんあるでしょうが、現実世界で彼女があまり幸せではなかったから、それを昇華させるために書き続けたのではないかと思いました。モンゴメリの人生は、喜びもありましたが、苦難も多くありました。夫がうつ病になったり、モンゴメリ自身もうつ病による睡眠薬多量服薬で自死しているそうです。

もっと言うならば、幼い頃に愛情を受けて満たされて育っていたら、ここまで努力して作家として大成はしなかった、と感じます。作品のファンである読者の私としては、少し複雑な気持ちになりますが… 

 

人生の中で何かを成し遂げるための原動力やモチベーションが何であるのかを見極めるのって大切な気がします。自分の自尊感情を満たすためではなくて、たとえ何もできない自分でもそのままで「素晴らしい」と思える自己肯定感。その上で、誰かのために頑張ろうと思える動機付けが健全な生き方だと感じます。

 

0歳児が横にいる中で綴った文章なので、我ながらまとまってません。あしからず。

プリンスエドワード島の海辺での写真。