アメリカの国立公園巡りの魅力の一つは豊富な野生動物との出会いです。
しかしそれは時に大きな危険を伴うことがあるのです。
ちなみにこちらの写真はイエローストーン国立公園で撮った熊の写真です。
ただし、こちらは望遠レンズで撮ったもので、実際は50メートル以上離れていました。
国立公園は、人が踏み入って良い場所(道路、トレイルなど)と、立入禁止の場所が区別されています。野生の動植物を保護するためです。
イエローストーンの初日の夕方、道路を運転していたら、渋滞と人だかりがあったので何だろう?と車を停めて降りたところ、みんなが望遠鏡やカメラで、「あの草原の奥に熊がいるー!」
と観察していました。
国立公園では色々な動物がいるのですが、熊に出会えるのはレアなので、初日からラッキーと思いました。
この調子ならもしかして珍しい動物にたくさん出会えちゃうかも?と期待しましたが、
それ以降熊を見るチャンスはありませんでした。
ただし、バイソンはたくさんいます。
めちゃくちゃたくさんいるので、最初は写真を撮っていましたが、2日目以降は、もういいやーと写真を撮る気もなくなりました。
他にもリスがいたり。
あら、お尻だわ。失礼!
イエローストーンではたくさんの野生動物との出会いがありました。
そんなわけで、イエローストーン国立公園での滞在を終え、次に行ったのはお隣のグランドティトン国立公園。
ここで、恐ろしい出来事がありました。
その日、first come first servedのキャンプ場についた我々。無事に自分たちのスポットをゲットしてホッとして、 夫はテントを張り、その間わたしは2歳の娘を連れて、トイレに行くことにしました。
すると、黒い大きな動物が、前方に出現
Σ(゚д゚lll)
なんと、キャンプ場で、熊に出くわしたのです。しかも、20メートルくらいの至近距離です。
近くで見ると、熊って本当に大きいです。めちゃくちゃ怖いです。
童話や絵本の熊さんって可愛いイメージですが、それは間違いです。危険です。
当然、写真なんて撮れるわけもなく、恐怖で立ち竦んでしまいました。
幸運なことに、熊は私たちに気づくことなく、すっと横切って、トイレの方向へ去って行きました。
その数分後、レンジャーの人がやってきて、「今、こっちにクマが来なかった?」と聞かれました。私が熊が去った方向を指差すと、追いかけて行きました。レンジャーの人は、熊を追い払うために、パンパンと手を拍手していました。
その後私はトイレは後回しにして、一目散にテントと車に戻りました…
私なりの教訓
●国立公園のキャンプ場にはフードロッカーがあります。これは人間の食べ物の匂いで熊が来てしまう可能性があるので、食べ物はロッカーか車にしまうルールがあるからです。
我々も当然このルールを守っていましたが、この恐怖の出来事以来、私は徹底的に守るようになりました。
●国立公園は動物たちの住みかに私たちが訪問しているという心づもりで。危険な動物にでくわす可能性があることを忘れずに。全て自己責任。
参考までに、イエローストーン国立公園でのクマに関する注意事項
特に人が少ない場所でハイキングする時が一番危険だそうです。
●3人以上のグループで行動する
●よく気をつける
●遠くに見えた時は音を出す。(レンジャーが手を叩いていたような感じでしょうか)
●クマよけスプレーを持つ
●クマに出会ったら走らない
大自然と危険は隣り合わせです。あらかじめ知識をしっかり入れてから、楽しく安全に国立公園で過ごせますように。