星の数

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アメリカ生活、旅行、育児の日記

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アーミッシュの家庭で夕食を食べた体験談

 

宿のオーナーの紹介で、アーミッシュの家庭へ夕飯を食べに行くことに

アーミッシュの男性へのインタビューを終えて、ついに旅行は最終日になりました。
この日は、なんと本物のアーミッシュの家庭に訪問して夕食を食べることになりました。
私達が利用していた民宿のオーナーさんの紹介 で行くことになりました。観光客向けに自宅をオープンして、夕食を振舞っているそうです。参加費の徴収はありませんが、食事の後に寄付金を入れるカゴが参加者にまわってくるので、1人15ドルを目安に寄付してね、と宿のオーナーさんからは事前に言われていました。

 

旅行中、ランカスターの周辺を色々と見学してアーミッシュの人たちを見かける機会はたくさんありましたが、実際に話す機会はほとんどありませんでした。本物のアーミッシュの家庭に行くことができる、ということでとても楽しみにしていました。

 

アーミッシュの家の様子


宿のオーナーから伝えられた住所に向かうと、住宅街の中のある一軒家にたどり着きました。時刻は既に夕暮れ。

 

一見、ごく普通の一軒家でしたが、電線がないことからアーミッシュの家だということがわかります。


私達以外にも、3組ほどのアメリカ人観光客が一緒に参加することになっていて、他のお客さんは既に到着していました。
家に着くと、ご主人が迎えてくれました。第一印象は、ヒゲが長い!ということです。アーミッシュの既婚男性はあご髭を伸ばす決まりになっているそうです。

 

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 (インターネット上で見つけた著作権フリーの画像。実際に会ったご主人はもっと長い髭でした)

 

家の中は、ごく普通のアメリカ人の家だなという印象でした。ただ、電気を使わずにローソクを照明としているので、家の中は薄暗かったです。キッチンに冷蔵庫があることが意外に感じましたが、今思えば蓄電池式のものだったのだろうと思います。

 

夕食会の様子

 

奥さんが振舞ってくれた料理はどれも美味しかったです。マッシュポテト、ビーンズ、メインのローストチキン、デザート。小さな子供達が6人ほどいて、料理のお皿を運んできてくれました。


一番小さい娘さんは4歳くらい。まだ小さなうちの娘に興味津々で、一緒に遊びたがっていて、可愛らしかったです。電池が入った音の出るおもちゃで遊んでいて、アーミッシュの子供でも電池のおもちゃで遊ぶのかぁ、と意外に感じたのを覚えています。

食事中は、奥さんはたくさんのゲストをもてなすのに忙しそうでした。ご主人は席についていましたが、私達夫婦の席からは遠かったのでほとんど会話した記憶がありません。私たちは他のゲストのアメリカ人と世間話をしていました。

 

食事中、他のゲストのアメリカ人のおじさんが、クルーズ旅行に出かけた話をしていて、なんだか自慢話っぽくて嫌だなーと感じました。食事のあと、寄付のカゴがまわってきたとき、「これが外国のお金だよ。すごいだろう」と、ユーロ紙幣を出していて、アーミッシュの子供達は興味津々で見ていました。私は、ユーロ紙幣で渡しても換金が面倒くさいからドル札で出せばいいのに… と思ってしまいました。

 

食事後、モノを売るアーミッシュの子供たち

お腹いっぱいになった頃、なんと子供達がモノ売りを始めました。自分で書いた絵のカードやしおりなどを、「ひとつ5ドルだよ」と言って売ろうとしてくるのです。ただの子どもの工作なので、どう考えても5ドル、10ドルは高すぎる。中には、「高いなぁ〜」といいつつも購入しているゲストもいましたが、私はno thank you と言って断りました。

 

子供達がモノを売っている姿、そしてそれを容認している親の姿を見て、このアーミッシュの人たちにとって私たちゲストは「お金を持った観光客のお客様」なんだなーと感じました。まぁ、考えてみれば当たり前かもしれませんが、この夕食会だって彼らにとっては大事な収入源、いわばビジネスの場なのでしょう。奥さんに聞くと、週に2回この夕食会を開催していると言っていました。奥さんの立派なpart time job のような気がしました。

 

以前の記事でも書きましたが、アーミッシュは完全に自給自足で生きているわけではないので、生活のために外のお金も必要です。この世界には経済格差が確かに存在していて、彼らが自分たちの持っている稼ぐ手段を利用するのは至極当然なことなのかもしれません。しかし、旅行前に抱いていたイメージと違って、商売気があることに少なからず驚きました…

 

以上、これもまた印象深い旅のエピソードでしたが、ここで訪問したアーミッシュの家庭は観光客向けに自宅で夕食会を開いているお家なので、こういう形の体験になったのかもしれません。あしからず。

 

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アーミッシュだって普通の人間

 

食事を終えて、車で帰路に着くとき、夫と2人で今夜の感想を話していて、「いやー、別にアーミッシュといっても普通の人と大して変わらなかったね。ゲストたちが帰った後に、やれやれやっと終わった〜って、電気を出して服を着替えたとしても驚かない気がする」と夫が冗談っぽく言っていました。

アーミッシュの人の言葉、「アーミッシュだって普通の人間だよ。敬虔で、昔ながらの服装をしているけど」という言葉を思い出しながら、帰り道をドライブしていきました…